広告運用とアクセス解析ツールの共有

広告代理店等で働く広告運用担当者であれば、新規クライアントの広告運用を始めるにあたり、クライアントへアクセス解析ツールの共有を依頼することは、必須であるべきだと思います。


なぜなら、成果が出ているときは問題ないのですが、何も設定や運用方法を変えていないのに、いきなりコンバージョンが出なくなることがあった場合、原因を追究する手段が何もないからです。


多くの場合、コンバージョンが出なくなるとクライアントは営業を詰め、営業は運用担当者を詰めるというフローになりがちです。ただ、運用担当者は何も設定や運用方法を変えてないのです。このような時よく起きがちなのが、クライアントのサイトが何も情報共有されていないのに改修されており、その際に計測タグが抜けていた、フォームでエラーが起きていた、サンクスページのURLが変わっていた、などのクライアント側起因によるパフォーマンスの悪化です。


もし、アクセス解析ツールを共有されていなければ、上記のようなクライアントのサイト内におけるエラーに気付くことは困難です。そして、運用に何も問題ないのに、営業に詰められた運用担当者は設定をいじくり倒し、結果、更にパフォーマンスは悪化する可能性が高くなります。そして、運よくサイト内のエラーがわかったとしても、以前の設定を保存していなければ、その時と同じ状況に戻すのは非常に難しいでしょう。また、Google広告を運用していて自動入札(目標コンバージョン単価、拡張クリック単価等)を使っている場合、機械学習が走っているので、元の設定に戻してから元のパフォーマンスに戻すには最低2週間かかると言われています。なお、元のパフォーマンスに戻るという保証は全くないでしょう。


時間、体力、気力の消耗は計り知れません。


なので、運用者は必ず、運用開始前に、アクセス解析ツールの共有を依頼しましょう。広告効果測定ツールだと、サイト内の分析ができないので不十分です。よほどの理由がない限り、アクセス解析ツールの共有を拒否するクライアントの広告運用は避けたいところです。



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