ITP2.2のアクセス解析、広告への影響
2019年4月24日にITP(Intelligent Tracking Prevention)2.2のリリースがアナウンスされました。現在はベータ版iOS12.3で検証中のようです。
ちょっと前にITP2.1がリリースされ、ファーストパーティクッキーの有効期限が7日間に短縮されたばかりですが、ITP2.2ではそれが1日間に短縮されるとのこと。
・Googleアナリティクス(アクセス解析ツール)への影響
Googleアナリティクス(analytics.jp/gtag.js)のファーストパーティクッキーの有効期間は2年間なので、今後iPhoneユーザーによるiOSのバージョン更新が進むにしたがってiOSによるリピーター数/割合が減少してくると思われます。
・広告への影響
リターゲティング/リマーケティングのリスト数が溜まらなくなってくるはずです。また、リスト数の減少に伴い再訪者への効率的なリーチが難しくなるため、1日間以上のリストを活用したリターゲティング/リマーケティングによるコンバージョン数は減ると考えられます。また、ユーザーの過去の検索履歴やサイト訪問履歴を元にしたオーディエンスターゲティングの精度や方法も変わってくるでしょう。
また、媒体管理画面のコンバージョン数は減ってくると考えられるので、広告の成果を求められるマーケティング担当者や広告代理店担当者は今までよりも担当している商材のサイト全体のコンバージョン数の推移に着目する必要が出てきます。Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールによるKPIの推移確認がより重要になってくるでしょう。
施策を行ったタイミングとKPIの推移、それがサイト全体のコンバージョン数の推移と連動しているのかどうか。これを成果報告の際に語れる必要があります。
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